マルティプル・インテリジェンス理論とは?(http://www.japanmi.com)
豊富な工夫を凝らした、トモエMIアカデミー独自の教材で、マルティプル・インテリジェンス理論を用いたカリキュラムで、大切なお子様の指導にあたります。
マルティプル・インテリジェンス理論とは?
従来、頭の良い人とは言語的知性や論理数学的知性が優れている人のみをさしていましたが、認知心理学の権威であるハワード ガードナー教授は、このような考え方を、人間の能力というものをあまりにも狭く捉え限定してしまっていると指摘しています。
知性とは1種類だけでなく8つの独立した知性が重なって働いているとされます。つまり、頭が良いとは、8つの知性がうまく機能している状態をいいます。そして、どの知性が優れているかは、各個人により差があるのが特徴です。
1.言語的知性 Linguistic Intelligence
言語的知性は心にあるものを表現し、他人を理解するために自国語、他国語を使う能力です。詩人は言語的知性に特化されており、この他にも、政治家、弁護士なども高い言語的知性を持っています。
2.論理・数学的知性 Logical-mathematical Intelligence
理論-数学的知性が高度に開発された人は、ある因果システムに介在する法則を科学者又は理論家的な方法で理解することができ、数字,量を数学者的に操作します。
3.音楽的知性 Musical Intelligence
音楽的知性は音楽で考える能力で、パターンを聞くことができ、認識したり、覚えたり、巧みに扱うことできます。音楽的知性の強い人達はただ容易に音楽を覚えるのではなく、彼らの心の中から音楽を捨てられないのであり、いつどこにいても音楽とともにあるのです。
4.空間的知性 Spatial Intelligence
空間的知性は、心の中に空間的世界を再現する能力−すなわち、航海士や飛行機のパイロットが大きな空間世界を航行し、チェスプレイヤーや彫刻家が線で取り囲んだ空間的世界で再現する能力です。空間的知性は芸術や科学において使われ、空間的知性があり、そして芸術に向いている人は、音楽家や著述家より画家か彫刻家または建築家になるでしょう。同様に解剖学、位相幾何学のような科学でも空間的知性が重要になります。
5.身体運動感覚的知性 Bodily-Kinesthetic Intelligence
身体の運動感覚知性は、問題を解き、何かの物作りをするために、体の全体または一部、手、指、腕を使う能力です。もっとも明らかな例は運動競技選手や特にダンスや舞台の演技者にあります。
6.対人的知性 Interpersonal Intelligence
対人的知性は、他の人を理解する知性です。 この能力は我々全ての人に必要ですが、教師、医者、セールスマン、政治家には大いに必要です。誰でも他の人と取引をし、関係を結ぶとき、人はこの領域で熟練を必要とします。
7.内省的知性 Intra-personal Intelligence
内省的知性は、自分が誰か、何が出来るか、何をしたいか、物事にどう反応するか、何を避けようとするか、何に引かれるかといった自分自身を理解することに帰します。我々は自分自身を良く理解している人々に引かれ、それらの人々は大きな間違いをしない傾向にあり、自分達が何をすることが出来るかを知っています。そして、自分達が出来ないことを知っている傾向にあります。そして、助けが必要な場合にはどこに行くべきかを知っている傾向にあります。
8.*博物学的知性 Naturalist Intelligence
博物学的知性は人間の自然の世界における雲や岩の形状などの特徴への感度だけでなく、植物、動物など生物間の識別能力を示します。この能力は猟師、収集者、農民としての我々の進化論の過去において、明確に価値のあるものでありました。それは植物学者又はシェフとしての役割において、中心を構成するものとして継続しています。私は我々の消費者社会の多くはこの知性を活用していると見ています。そして、博物学的インテリジェンスは車、スニーカー、化粧品類等々の中の識別において動員されています。ある科学分野で価値を評価されているパターン認識もこの知性を思い出させます。
*「博物学的(=博物学者)」…..博物学者は、自分の環境において、多数の種、つまり動植物を見分けて分類するすぐれた能力を発揮します。
私たちが、限定してしまった人間の「能力(又は知性)」への認識を改め、その可能性を押し広げることが何よりも大切なことです。その意味で子供の能力は多様であり、一人一人の個性に合った方法で知性の開発に取り組むことを中心にしたいと考えております。